蜷川さんの舞台に行ってきた。
さいたま彩の国芸術劇場 9500円
シェイクスピアを見るのは久しぶりです。
(最近よく読んでるけど)
「シンベリン」は少しマイナーな感じがしますが、
ロマンス劇のひとつらしく、
悲劇の様な感じだけど、ラストはもやっとしません。
そういう意味ではかなりいいかもしれない。
大竹しのぶ(イノージェン)はやはり凄い。
まさかの娘役でしたが、
鳳蘭(王妃)に娘役をさせるわけにはいかないから当然といえば当然か
勝村さんのアホぼんは最高でした。(クロートン)
あんなにアホなのに王様(シンベリン)はどうして可愛がっているのか…
アホな子ほど可愛いというのはこういうことか

!!
あまりにも気に入ったのでパンフと松岡和子さん訳の戯曲も買ってしまった。
どのくらいアドリブだったのだろうかと、帰りの電車でざっくり読み。
驚いたことにほとんど本に載っていた。
クロートンの暴走ぶりはアドリブの所もあったけど、
ポステュマスが命令を召使にしておいて「良い召使は命令すべてを実行するものではない。果たさなければいけないのは正しい命令だけだ!」とか理不尽なことを独白したり、
ルシアスが「俺の命乞いをしろとは言わないがお前はするつもりだな」と確認したり
シンベリンが「おい、私に話しかけないのか(話を進めるな)」とか
長々と話すヤーキモーの朗々とした話を何度も切って「要点だけを言え」とか
長々しゃべるのはシェイクスピアお家芸なのに…かなり笑えた;:゙;`(゚∀゚)`;:゙
それで笑わせていいのかシェイクスピア…
でも面白かった。戯曲だけでもかなり突っ込めるがそれをうまく引き立たせて
全く飽きさせない。3時間ちょっとあったけど退屈しなかった。
強いて言うならヤーキモーは窪塚洋介じゃない方がよかったかな…


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